学童保育は『子どもの もう1つのお家』
みなかみ町月夜野第二2学童「まっち」チームのキャプテン・いわたつ(岩田 龍明)です!
ボクは小学校での教員経験を経て、現在学童クラブの運営に関わっています。ですがボク自身は、学童保育に通ったことがありません。でも子どもにとって学童が「すごく大事な場所」であることを、子ども1人1人の姿から日々学んでいます。そんな子どもから学んだことを、週に1回コラムにして配信するという企画。
最初のコラムタイトルは「学童保育という子どもの居場所」。
運営するにあたり「学童保育」ってそもそも何?と定義するところから始めました。
学童保育は子どもにとって「生活の場」とよく定義されます。この意味は、学ぶだけでもなく、遊ぶだけでもなく、食べるだけでもない、「子どもの生活を丸ごと受け止める場所」と捉えました。
そのために必要なことは、子どもの気持ちを聞いてみること。
開所初日、新しい施設にワクワクの止まらない子どもたち。
どんなことしたい?
何が好き?
嫌いなことは?
してほしくないことや言ってほしくないことってある?
大人が子どもに様々問いかけます。子どもは大人に多くを問いかけてはきませんが、
「他人が自分に興味を持ってくれている」「自分ってなんだか大切にされている」、そんな「心の手触り感」が心に刻まれるのが小学生の時期。
みなさんの中にも「小学校のときの先生、よく覚えていないけど自分のことを褒めてくれて嬉しかった」「あのとき〇〇しちゃって怒られると思ったけど、しっかり僕の話を聞いてくれたな」という記憶がありますよね。そんなことです。
これまで示した事例は、学童保育を「Care(=ケア)」の側面からしっかりと捉えるために重要なことです。
ケアは「傷ついたからする」ものではなく、「相手を本当に大切に思うから自然としたくなる行為」だと考えています。 小学生になると「教育される対象」のみとして見られがちです。でも学童は「教育される」以外の子どもの側面も大事にしたい場所ですよね。
子どもが毎日の小さな幸せを味わえるよう、大人たちはさりげなく子どものサポートをしたり、一緒に暮らしを楽しんだりしています。子どもは語らないけど「応援してくれる大人」「一緒に活動を楽しんでくれる大人」を心のどこかで求めているんです。
学童は、非日常を体験するテーマパークのような場所ではありません。
学童は子どもにとって「日々の小さな幸せを満喫できる場所」なのかもしれません。子どもは学校からの帰り道、「今日も〇〇したい」「明日も〇〇やる〜」と話します。遊びたいものを考えたり、一緒に過ごしたい人を考えたりしているのでしょう。 子どもにとって学童が居心地のいい場所であるように、子どもが居心地よく過ごせるように大人がさりげなく応援したり、子どもと一緒に暮らしを楽しむ場所であり続けられるよう、大人も子どもに負けないくらい学童で子どもと一緒に過ごす時間を楽しみたいものです。